ほんりゅう 2024年8月20日(堀部)

子どもが社会に出て一人前に生活できるようにするのが親の努めなら、祖父母の役目は、親の子育てを見守りつつ、足りないところを補うことだろうか。厳しいばかりが子育てではない。甘いばかりでもいけない。親と祖父母が相反する立場で子どもに接することでバランスがとれるのだろう。生まれたばかりの孫を見ながら、そんなことを考えている▼『孫には責任がないからかわいい』とよく耳にする。子どもが間違ったことをしたら、叱るのは親の役目。親にどれだけ叱られても、子どもが感情に任せて「お母さん(お父さん)なんか大っ嫌い」と言っても、本当に親を嫌いになるわけではない▼親に「宿題は終わったの」「○○やってくれた?」と問われると、「今やろうと思ったのに」と答えた経験は誰にでもあるだろう。手伝いや宿題を、つい後回しにしてしまう。やろうとしている矢先に言われると途端にやる気がなくなる▼娘婿も育休を取って二人で子育てが始まる。父親は4か月の育休だが娘に言わせれば「子育ては二人でするもの。母親だけに任せていいものではない」。祖父母はどう関わればいいのだろう。子育てが終わり、自分の時間をもちながら、孫が一人前に育っていく手伝いをするためにも、祖父母が元気でいることが大切だ。「孫休暇」が実現したら上手に活用していきたいものだ。

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