ほんりゅう 2024年7月20日(長谷川)

「裏金」問題の報道が消え、次の首相は誰かといったことばかりだ。それにしても自民党は人材不足だ。国民の多くが疑問視している「裏金」問題に批判の声を上げる者は出てこず、「この先日本をどうしたいのか」といったビジョンを主張する人物もいない。単に権力欲や金銭欲からか、引き継いだ家業として政治家をやっているように見える▼教育界では管理職志望者が減っている。「それほど給料が高くもないのに仕事量とストレスが大きすぎる」「やりがいがあるとは思えない」という理由が大きい▼人が意欲的になるのは、「実現したい夢」だけでなく、「自分の思いが実現できた経験」がとても大切だ。次の管理職を育てることも教委・管理職の大切な仕事だが、「君も管理職をめざしたら」と声をかける前に、若手教員に「こんな学校にしたい・こんな教育をしたい」といった夢を持たせているだろうか。「学校を変えた」といった成功体験を持たせているだろうか▼「やるべき事」を増やし続け、やり方に口を出し、職員会議で教員の発言を封殺していては、管理職手当を上げるとか「主任教諭」制度を作るなどしても、権力欲や金銭欲の強い管理職を作るだけだ。まずはもっと発言しやすい環境や教育活動の自由が必要だ。

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