ほんりゅう 2024年6月20日(岡山)

Aさんは、重症妊娠悪阻による病休中に、校長から業務を命じられて休職に追い込まれた。彼女は岐阜教組に加入して闘い、2年かけて公務災害認定を勝ち取り、その後、校長の処分と可児市が賠償金を支払う事で和解が成立した▼病休中に命じられた業務は、日記・テスト採点・成績処理・クラス編成・要録作成など、主任からLINEでの依頼であった。「寝たきりで水もろくに飲めない」と伝えたが、「子どもたちが寂しがっているから」とメッセージ作りまで指示が来た。それに応えようとしたができず精神疾患に陥り、人工妊娠中絶を選択せざるを得なかった▼いったんは少人数指導で復帰したが、「修学旅行に行けるか?担任やってないと生きがい感じないよね」などと校長が発言。学校に行くことが怖くなり、また病休に。それでも復帰プログラムを終えて現場復帰して今に至る▼私たちは、Aさんの苦しみや願いに寄り添って問題解決のために尽力してきた。Aさんが5年という歳月を、最後までパワハラを許さず責任を追及してこれたことや、それを支えてきた岐阜教組の意義と役割を実感している。

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