ほんりゅう 2023年5月20日(長谷川)

同窓会の活動が困難になっている学校が増えているようだ。教え子の結婚式に教員が呼ばれることが少なくなったとも聞く。卒業生の学校への思い入れや、教員との結びつきが弱っているのかもしれない▼40年前、初めて担任した生徒から組合事務所に電話があった。私の居場所を検索して岐阜教組がヒットしたのだという。もう50過ぎになっていて「もうすぐ老人仲間になるね」と笑い合った。同窓会の幹事を買って出たその卒業生は、「仲良かったヤツだけでなく、高校時代にあまり話さんかったヤツも声をかけたい」「成功したヤツもいるけど、リストラされたり事業に失敗したヤツ、離婚や独身のままきたヤツ、知り合いから隠れるように生きているヤツもいる」という。「人生が失敗だったと思っているヤツに、前を向いて生きていくきっかけを作ってやりたい」…40年たっても大切にしたい〝仲間〟なのだ。幸せなことに「気の合う者だけで」とは考えない時代に私は教員をすることができたらしい▼同窓会の予定日に組合の行事が入っていたがやりくりして参加するつもりだ。私も「これからも前を向いて生きていく」力をもらえるだろうから。

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