学校現場で「働き方改革」がどう進んでいるか小中学校の校長数名から話を聞いた▼「来るはずだった加配が来ず、担任の持ち時数が増えた」「病休・産休補充がなく教務主任や生徒指導主事が担任をしている」…どの学校も、教員不足に困っている。教員不足だから、さらに業務が増える。「働き方改革」を進めるための校務支援システムは設定や軌道に乗せるまでの負担が大きい。成績評価の際は、入力したものを紙に印刷して手直し・入力する作業を何度も繰り返す▼改善できたのは、「所見をなくした」「18時から留守電にした」「水泳の授業数を減らし、夏休みのプールはなくした」など。これらを保護者や子どもたちに理解してもらうことが大変だったという▼管理職にも過剰な業務負担がある。「人事評価の文書作成が大変。評価の賃金リンクはなくしてほしい」「留守家庭児童会の職員の評価までなぜ校長が?」「校区内の夜の会議が多い」と切実な声があった。これでは管理職も病休を取り始めるのではないか▼大胆に業務を減らし、教職員を増やすしかない。
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