「大学卒業後、正規採用となって恩返しをしたい、あこがれの職業に就きたいと思い、努力しました。採用された時は本当にうれしかった。仕事がはじまると、とても大変でした。仕事が多過ぎ、土日も休めず、時間外労働が月100時間を超えることもありました。勤務時間を守らないのが普通という雰囲気でした。『若いから』という言葉は、励ましよりもパワハラに聞こえました。仕事へのやりがいをなくさないようにしていましたが、休みたいという気持ちの方が大きくなっていきました」その結果…。この様な方は、某広告会社だけでなく、日本中の企業、もちろん学校にもいます。「長時間勤務解消を真剣にすすめたいと考えている」という県教委には、仕事を減らす努力を求めます。同様に、市町村教委や教育事務所にも強く求めます。「長時間働く=熱心=生徒思い」といったことや、教員は「勤務時間を自分で管理する習慣を持たない」といった、教育界の「文化」を変える時期が来ていると思います。県教委が策定した「指針」では、来年度は「時間外勤務縮減の目標設定」の年です。「子どもが小さい」「介護で大変」「体調が悪そう」…、だから「早く帰っても大丈夫だよ」という声かけの「文化」を広げましょう。