県教育委員会の認識を質す!新たな回答が
「実習教員は教育に大きく関わっている」
「実習教諭は他の実習教員を指導する職務であることを期待している」
今年度の交渉では、昨年とほぼ同様の回答書であったことを踏まえ、「県教委が、私たち実習教員の職務をどうとらえているのか」とまず、最初に質しました。県教育委員会は「実習教員は教育に大きく関わっていることについては実習教員を『教員』という枠でとらえ認識している。回答書についは、規則が変わらない以上、昨年と同じ文章にせざるをえない。内容、思いとしてはこの交渉で詳しく検討したい」とのことでした。
以上を前提として実習教員の職務と給与について交渉を進めました。「実習教諭の2級職としての位置づけ」については「実習教諭の職務は、他の実習教員を指導する職務であることを期待している」との新たな認識を引き出しました。これは、私たちが2年前に勝ち取った「実習教員の2級相当の教員(実習教諭)とするための具体的構想と手だて」に繋がる要素を県教委が認めたことになり、大きな前進と言えます。また、前項目の「実習教員が教育に大きく関わっている」との見識も実習教員全体の職務に関して、教諭とどこが違っているのか明確にさせるための手がかりとなりそうです。ボーナスの10%加算や実習教員の職務内容改善の足がかりになる内容の答弁でした。
その他、認定講習を始めとする実習教員の研修の充実、校務パソコンの完全配置についても県教委を追求、一部前向きの回答(教諭の免許更新に絡めての認定講習、校務パソコンの配置に努力)も引き出せたことは前進でした。最後に今後も懇談を設けていくことを約束して、交渉を終了しました。
報告 実教部部長 安江清仁