障害児教育部(障教部)は秋に県教委交渉を行ってきたが、今年度は夏に交渉を行った。今後も、交渉以外の懇談なども視野にいれながら、要求実現のため引き続きとりくみをすすめたい。
真に「笑顔あふれる」職場を
●重点とした要求項目
①特別支援学校では特に高い「定数内講師比率」の改善を
『子どもかがやきプラン』によって新しい学校ができてきているが、「講師比率」は、依然として高い状態が続いている。
②過重な勤務形態を改善し、真に「笑顔あふれる」はたらきやすい職場に
「特別支援教育」に移行して以来、仕事内容も増え、それに伴って勤務時間数は特別支援学校では急増している。〝健康破壊ライン〟〝過労死ライン〟を超える長時間勤務が増えている。実態をつかんで具体的な対策をとって欲しい。
●県教委回答と専門部見解
①2013年度に新規採用を62名とし、2014年度も65名を予定している。
→50名採用枠を65名枠にしたことは評価をしつつも、「講師比率」は若干下がったのみである。「義務制採用者」が退職の時期にあたることをふまえて、今後も65名規模の採用枠を堅持して欲しい。
②時間外勤務が長時間に及ぶ職員がいることは、早急に解消する必要がある。退勤時間を把握する方策を導入することを検討している。
→実態を把握して、具体的対策をとることは急務である。
→特別支援学校でも、メンタルが理由の病休者は増えている。「講師比率」が高い学校である上に、病休者が増加することは健康な教職員にとっても負担が増え、子どもたちのことを充分に話し合い、共通理解を深める時間と機会がますます奪われることになる。
→「風通しの良い職場」「笑顔あふれる職場」のためには、〝8のつく日〟や〝水曜早帰りデー〟の取り組みをさらに1歩・2歩すすめて、各学校で「仕事の偏りをなくし」「ゆとりをもって仕事ができる」体制を整備する必要がある。
●今後の課題、目標
①今年、交渉を8月にしたのでで、要求項目の検討時間が足りなかった点は否めない。「夏の交渉」を前提に年間予定を検討すると共に、交渉項目をもっと整理していきたい。
●まとめ、その他
今まで「交渉項目」としていなかった〝条件整備〟についても文書回答があるなど、全体的に丁寧な対応だった。